“幸せのうた” 石碑
「幸せの塔」正面に黒褐色の石碑(石板)が2枚懸かっています。
この石碑(石板)は、妙心寺派の四派のひとつ、霊雲派の本庵である霊雲院、曇華室則竹秀南老大師が作詩なさった“幸せのうた”を刻んだもので、「幸せの塔」の名前の由来となりました。
“幸せのうた”は秀南老師ご自身、暑さ寒さの厳しい気候の中で生かされている事をしみじみと感じながら作られたもので、春は花、夏は涼風、秋は月、冬は雪と仏様の教えが、この四季を通して我々に伝わるよう、あえて短く、分かりやすく作詞されました。
そして今一度、自分とはどういうものかを見つめ直し、美しい「心」に立ちかえって、苦しい事、楽しい事が綾なす日常生活の中で、誰もが軽やかにこの「幸せのうた」を口ずさんで頂きたいという思いからメロディーを付け「唄」としました。
作曲は音楽家でもある、兵庫県の妙心寺派寶積寺の御住職、和田雅英師が担当され、秀南老師のご希望通り、誰もが軽やかに口ずさめるメロディーに仕上がりました。
なお、「幸せのうた」はCDブックとして平成14年に春秋社より出版されています。