廣福寺の本尊様
廣福寺の御本尊は「聖観世音菩薩」で創建以来三代目の御本尊であり、天保十五年(1844年)の移転時に現本堂の再建に際し、安置されたものである。
初代の御本尊は天台宗での創建時の「薬師如来」、二代目は真言宗に改宗時の「十一面観音」であり、伴に現存し境内の観音堂に安置され地域の信仰として大切に祀られている。
初 代
「薬師如来」
承安四年(1174年)、天台宗として創建された時の御本尊であり、佐野家の御先祖により勧請された。現在、観音堂に安置されており、一部損傷が見られるが色彩は未だに輝いている。
毎年12月初旬の日曜日に御開帳し、薬師祭を営み御供養。
二代目
「十一面観世音菩薩」
享徳元年(1452年)、真言宗に改宗時に清原家の御先祖によって奉じられ、神ヶ谷の中尾の地で約400年にわたり二代目の御本尊として信仰された。現在も観音堂の御本尊として地域の信仰を集め、毎年10月第一日曜日に御開帳し、十一面観音祭を厳修して御供養。
三代目(現在)
「聖観世音菩薩」
天保の移転後の現在の御本尊であり、長年にわたり秘仏としてされていたが、安座以来160年経った平成十六年四月、現住職の晋山式に際し初の御開帳法要を厳修し、檀信徒の皆様の前にお姿を現した。現在は秘仏として扉は再び閉じられているが、東三河坂東三十三観音霊場の二十八番札所となっています。
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